2012年5月15日火曜日

女性のウエスト

生まれたての赤ちゃんが産着に包まれているのを見て男女を言い当てるのは難しい。

同様に、おじいさんとおばあさんが年をとると体も男女の性差が縮んで中性に近づく。

思春期に男は男らしく、女は女らしくなって行くのは、男性ホルモン、女性ホルモンの働きによる。
しかしある時期を過ぎると、男性ホルモン、女性ホルモンの減退することで中性に帰って行く。

女性のヒップが大きいのは安産型を示唆し、バストが大きいのはお乳がたくさん出そうなことを想起させる。そしてウエストが細いことは今妊娠していないこと(他の男の子供を身籠っていないこと)を示唆する、と言われている。このため、女性はコカコーラのボトル型のくびれの体型になる(勿論、コカコーラ社が女性の体型を模して瓶を考案したのだが)。




*バストは妊娠後に大きくなるので、バストが大きいことが妊娠のサインにならなかったのは不思議だ。

ただし、本当にウエストが縊れた女性を男性が好むのかは時代、部族による差異もあり、どの体型が男性の理想の体型であるかは自明ではない。

現在の自然科学は西洋から発祥してきたため、そこに西洋人の価値観が当然混入してきている。現在の日本人の美醜の価値観にもその影響は濃く出ている。その影響もあろうが、なぜ、日本人が西洋人を見て格好良いと思うのかは生物学的に不思議である。

人種の離れた外国人(西洋人だけでなく)に惚れる、と子を為す、ということが、生物学的にみて合目的であるかどうかは疑問である。というのは、鳥の場合、血脈的には近からず遠からずという血縁にある異性とつがう傾向が観察された。つまり、あまりに遺伝型的に遠い個体と子供をつくることが遺伝子にとってよいことかどうかは疑問である(雑種強勢にも限度がありそうだ)。


話しを戻すが、研究によれば、バストを大きくするだけでなく、ウエストを細くするにも女性ホルモンが働いている。そうならば、バストウエストは「私はこれだけ女性ホルモンが豊富な、女らしい女ですよ」とアピールする看板ということになる。


孔雀オスの飾り羽と同様に、女性も自分がいかに魅力的な異性かを体型で男性にアピールしている。

では、なぜ女性は死ぬまで女らしくしてくれる女性ホルモンが出続けないのか?

最も女性が女性らしくあるのは高校生くらいから40才くらいまで、いわゆる、伴侶を求める時期と一致している。

どちらが因果の因と果であるかは難しい問題であるが、女らしい体つきになっていることが異性にアピールするために重要である。その役割の時期がすぎると、女性ホルモンはお役御免となるのだ。

そのため、女性が中年になり女性ホルモンがその体型を保つための努力を放棄すれば(女性ホルモンが減少すれば)、体型が樽型になるのはむべなるかなである。

それに加えて、女性ホルモンが出続けることによるデメリット(危険性)がメリットを上回るのかもしれない。女性ホルモンは乳腺や子宮内膜の細胞分裂を活発化させるが、細胞分裂の活発化と同時に乳癌、子宮癌のリスクも高まる(細胞分裂を活発に行っている細胞が癌化しやすい)。


中年になり体型が多少崩れても、それは生物学的に言えば年を取るのと同様な必然の過程であり、嘆いても仕方のないことである。

むしろ、これまで十分働いてくれてありがとう、と女性ホルモンをねぎらうべきであろう。

適齢期の女性の体型は女性ホルモンというコルセットによってむりやりに現出された幻想の産物であり、コルセットが外れれば、体はくびきを解き放たれて自然の形に戻る、それだけに過ぎない。



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